Article: グルーバーレザー:オリジナルレザー誕生!!

グルーバーレザー:オリジナルレザー誕生!!
グルーバーレザーが追求した「理想の革」:姫路のタンナーとの1年間の挑戦
1. 理想の革を求めて:姫路への旅立ち
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2024年4月、グルーバーレザーが求めるオリジナルレザー開発をするべく、日本有数の皮革産地である姫路へ向かいました。
姫路の革づくりは江戸時代から続く伝統産業で、特に白なめし革は全国的にも有名です。大戦後はファッションや高級素材として用途が広がり、今では昔ながらの技術を活かし、「姫路レザー」としても世界的にも注目を集めています。
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タンナー社長との直接対談: 姫路には100を超える数のタンナーが存在し、僕らは前職の時代から姫路の新喜皮革などを訪れていましたが、今回はその中でも小さなロットから受けてくれる僕らみたいなガレージブランドを大切にしてくれる社長さんと出会う事ができ、その某タンナーにお願いしました。
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僕たちが今回、革づくりでお願いしたのはこの3つの条件でした。
1)ワックス仕上げ
2)プルアップ効果
3)タンニンなめしこの組み合わせ、実はかなり難易度が高くて……
サンプルも何度も作り直しながら、試行錯誤の連続でした。特にこだわったのは「プルアップ」。
革が折れたときに出るあの色の変化がどうしても欲しくて。
ただ、一般的にプルアップはオイルを使うため、革が重くなってしまう。
でも僕たちは、軽くて扱いやすい革をつくりたかったんです。そこで選んだのが、オイルではなく「ワックス」でプルアップを出す方法。
しかも、しっかりとしたコシと美しいエイジングのために「タンニンなめし」で。本来、ワックス加工はクロムやコンビなめしがセオリー。
手に取ったとき、その軽さと表情、そして経年変化の美しさを感じていただけたら嬉しいです。
タンニンなめしの革にワックスを入れるのはとても難しい挑戦です。
それでも「やってみよう」と力を貸してくれたタンナーの社長のおかげで、ようやく形になりました。
▲プルアップ効果、革を曲げると色が飛ぶように雰囲気が出る。
これは折れ曲がった場所のワックス(脂分)が逃げる事で現れますが、元に戻ります。
2. 革の基礎知識:知っておきたい鞣しの種類
- タンニン鞣し: 植物由来のタンニンを使った伝統的な製法。時間とともに風合いが増し、エイジングが楽しめるのが特徴。
- クロム鞣し: 化学薬品であるクロムを使った製法。柔軟で軽く、耐水性に優れているのが特徴。
- 混合鞣し(コンビ鞣し): タンニンとクロム、両方の良い点を組み合わせた製法。それぞれの長所を活かしたバランスの取れた革。
僕らの工房で使用する革のほとんどがタンニンなめしで、鹿革の逢初レザー(藍染)はクロムなめしになります。
3. 試行錯誤の連続:サンプル修正と革の変化
実際に打ち合わせして、要望を提案して来たもののここからが一年以上かかりました。
中々僕らの作りたい表情は完成せずに時間とそれに対するお金が削られて行きます(^^;;
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1回目サンプル:丘染め
1回目のサンプルの「丘染め」は革の腰を損なわず染められてこれはこれで表情もカッコ良く、良かったんですが、ワックスによるプルアップは少なく、表面だけの染色は僕らの好みではなく、芯通し(芯まで染める)で再度発注する事になりました。
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2回目サンプル:ワックスによるプルアップレザー
2回目は芯通し。1回目のサンプルとは違い芯通しにする事で色に深みが増し、革を目曲げると「プルアップ効果」が現れました。
途中作業でワックスを4回も塗布することで現れるプルアップ!
ただ、、、黒の革がテカテカ過ぎてしまって、これが難点(~_~;)
もう一度作ってもらう事に
▲写真では分かりにくいが艶が出過ぎてしまい表情が無いような感じに、、ただ少し使うと表情が出ますが、最初はとても伝えにくい革に
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3回目サンプル:シボ革+アイロンでどこにも無い革をめざす
理想に近づいてきた手応えはあるものの本当に仕上がるの?
結構お金使ってるけど???(・_・;
そんな中の3回目‥‥
2回目はアイロン加工で終わっていますが、僕の経験でアイロン加工の前にシボ加工を施して、その後にアイロン加工をしてもらう事に。
これにより黒の革にワックスの白い色が表に現れ、なんとも言えない表情に!!
これはすげ〜!
そう感じたのですが、少しだけ調整したい‥‥人間ここまで来ると欲が出ます。笑
▲途中のシボ出しでワックスの表情が急に出た!!これは読み通り!
後はアイロンの強さ次第で仕上がると確信に迫ります!
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4回目サンプル、そして完成へ
最終調整を経て、ついに完成したグルーバーレザーオリジナルの革。
4回目の加工はアイロン加工の押さえの強さ調整。少し革が曲がったときにシボの復活が弱かったので若干弱めにアイロン加工をしてもらいました。
これにより曲がった革の部分はシボが戻る雰囲気があり、プルアップもする!そんな革に仕上がりました!
「こんなガレージブランドでここまでやるところは無いんじゃない?
ちょっとアホみたいにこだわり過ぎた?」なんて思うぐらいやってました^^;
また、最初の説明でもあったようにクロムや混合なめしをベースに仕上げるのはよくありますが良くありますが、ヌメ革で(タンニンなめし)でやってくれる事は珍しく、本当にタンナーの社長さんには感謝です。
▲アイロン加工の部分は納品された時の状態、曲げると自然なシボが出る!
これは元々シボ出しをしてからアイロンを掛けているので出るシボの雰囲気だ!
4. 完成したオリジナルレザーの魅力
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グルーバーレザーが求めた「ワックス仕上げ×プルアップ効果」の真髄サンプルで試行錯誤して4回、1年以上の歳月をかけて作った革「オリジナルワックスレザー(owl)」この革は姫路のタンナーの中でも選りすぐりの革をベースにしてもらうのはもちろん、最高峰の革に仕上がったと思っております。
特徴1:ワックスを4回も塗布し、撥水効果が高い革です
特徴2:シボ加工+アイロン加工で曲がると現れるシボの表情とプルアップ効果
特徴3:オイルではなくワックスで加工する事で軽さにこだわった
特徴4:通常クロムなめしや混合なめしの所タンニンなめしによるワックス加工はセオリーでは無く、使い込むことで経年変化をより楽しめる唯一無二の革に仕上がった!
この4つの特徴がグルーバーレザーが作り出した「オリジナルワックスレザー(owl)」です。
▲左が栃木レザーで右がオリジナルワックスレザー。
見て分かる通り圧倒的な撥水力!
撥水力があると汚れも付きにくくなるので、経年変化も綺麗に変わる!
マジで最高な革を作ったと思っている!
4. オリジナルワックスレザーの商品の数々
基本的にオーダーメイドが可能なグルーバーレザーですので相談に応じて革の変更はできます。また新作の革なので、現状ECサイトに旧レザーで掲載されていても対応可能です。
ウエストショルダーバッグ:GWP-130
創業当初からあるウエストバッグは少しずつ変化をし、現在の形になっている。
ボディバッグとしてもウエストバッグとしても使え、シンプルながらもオリジナルワックスレザーにより存在感が増す。
トートバッグ:GLB-100
男性も女性も持てるサイズ感覚として考案されたバッグ。内装の仕切りも多く、ファッションだけではなく使い勝手も重視するグルーバーレザーらしい作り。
ショルダーフラップバッグ:GFB-120
マチの形がが特徴的なショルダーバッグ。体にフィットするようにショルダーの接続部分も上からではなく、横からにしています。スタイリッシュに決めたい方におすすめのデザインです。
トートバッグ:GTB-210
少し大き目を好む方にオススメのバッグ。
持ち手は贅沢にベルトの皮を使用し、接続が手縫いなので交換が簡単にできます。
肩掛けにした状態からスマホを取り出せるポケットも魅力!
L型ジップ小型ウォレット GLW-310
外装のシンプルさから思えない程内装のこだわりがエグいウォレット
機能美と言うのはこう言う事と信じ、考え抜いています
是非ご確認ください!
メッセンジャーバッグ:GMB-100
ヴィンテージ感漂うメッセンジャーバッグ。
ガンガン使用して味を出していきたい雰囲気です。
オールレザー バックパック WWB-110
機能的な2WAYリュックです。肩掛けとショルダーに変更できるので、電車のマナーも気になりません。また、内装の機能も考えられているので、ビジネスでも普段でも手放せないバッグです。